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はじめに (2003.4.8)

先月だったか、ある音楽雑誌に、ピアノを弾く際、指が思うように動かなくなった人の手記が載っており、興味深く読んだ。その症状から察するに、おそらく、私と同じジストニアであろう。が、その人は、あらゆる病院を廻るも相手にされなかった。絶望してピアノをやめ、何年かして、ほんの少しだけ回復し、簡単な曲を人前で弾けるようになったという、そのいきさつなどが記されていた。
私が通い始めた病院のお医者さんによると、こうしたピアニストの不随意運動(意志通りに指が動かない)が、単なる精神的なものでなく、ジストニアという病気であることが認知され始めたのは、世界的にみてもここ10年くらいだとのこと。そして、まだまだ一般的に認知されているとは言えず、どの病院でも相手にされないことが多い(私もそうだった)。ピアニストというのは、小さい時からピアノ一直線な人が多く、それゆえ神経質であったり、精神的に偏ったところがあるとみなされがちで、こういう症状が起こっても「精神的なもの」と受け取られるのが関の山、という現状である。

ヨーロッパに留学中の学生さんのWeb日記に、「音楽家における職業特有の健康障害の予防」という学会の報告が載せられている。スポーツ医学は随分進んでいるものの、音楽の分野は、まだまだ未開発。少しずつ、音楽家の職業病を研究する場所が整って、音楽家の職業病が改善されるようになってきたというのは嬉しい限りで、この学会では、ジストニアも取り上げられているようだ。今後ますますこの分野の発展を望むが、私自身、この病気と客観的に向き合いたいということと、同じ病気に苦しむ人の励みになることがあるかも知れない、と思い、ここに、ジストニアのことを記していきたいと思う。

はじめに書いた、音楽雑誌の手記の著者に、ジストニアではないか、と指摘する人はいなかったのだろうか...思うように指が動かなくて、病院でも相手にされなくて、もうピアノをやめてしまおう!と思っている人が、このページを見て、「これは治る病気だ」と希望を持ってくれたなら...という願いをこめて。

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