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ジストニアとの診断 (2003年1月)

ピアニストの手の障害を研究しているお医者さんは、関東の病院に勤務していることが分かった。関東...そうたびたび治療に通える距離ではない。どうしようかとしばし迷っていたが、たとえ通えなくても、とにかくキチンとした診断が欲しい!と思い、一度、行ってみることにした。
先生はよく話を聞いてくれた。これまで、どこの病院でもほとんど相手にされなかったので、どんなにホッとしたか知れない。しかし、私の症状は、日や時期によって変化することもあり、言葉で説明するのがとても難しい。やはり「精神的なもの」なのだろうか...しかし、先生の診断は、かねてから思っていた通り、ジストニアであった。

ジストニアとは、「自分の意思に反して体の一部に過剰な筋緊張が入るため、異常な姿勢をとったり、スムーズな運動が妨げられる不随意運動」のこと。要するに、意志通りに指が動かずピアノが弾けない(パソコンのキーも打ちにくい)わけだが、「あなたと同じ症状の人が、何人も来ています」と言われ、驚いた。海外の著名なピアニストもいるらしい。そして、多くが治っているという話に、どれだけ安心させられたか知れない。

ジストニアの詳しい説明。これは、一種の「ど忘れ」とのこと。たとえば、簡単な漢字を忘れたり、人の名前をわすれたり、といったことは誰にでもあり、そういうことは、辞書を引くなり人に訊くなりすれば、すぐに思い出せる。しかし、身体で覚えたことというのは元々あいまいなもので、一旦わすれると、すぐには思い出せない。たとえば、スポーツ選手。プロ野球選手が、ある日ホームランをバンバン打つかと思えば、2、3日後には全く打てず、フォームすら変わっていたりすることがある。「身体の記憶」がいかにあいまいなものであるか、ということだ。

それは、よく分かる気がする。ピアノでも、昨日まで出来ていたことが、今日はできなかったりということは、私の場合、よくある(それは、ハタから見てもあまり分からない程度のことだと思うが)。「何だかよく分からないけど調子悪い。ま、仕方ないか」という感じで、本番をそういう状況で迎えないよう気をつけてはいたわけだが、そういうことか...「身体の記憶」が確かな人と、そうでない人の差は、あるのではないかと思う。

今、私が弾けないのは、ピアノを弾く上での初歩的な記憶が欠落してしまっているため起こっているとのこと(たしかに、バイエルもまともに弾けない状態)。身体に、その記憶を思い出させるには、どうすればよいのか...薬や手術で治るものではなく、とにかく「弾く」しかないのだ。リハビリ的な弾き方(基本的には、バカみたいにゆっくり弾く)ことを教えてもらい、しばし実行することに。

いつかは治ることが分かったが、いつ治るかは、分からない。2、3年くらいはかかるのではないか、との話に、道のりの長さを感じた。


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